私が婚活をはじめたのは、30歳になったことがきっかけだった。
元々は自分の母と同じ27歳くらいには結婚するのが目標♡なんて思っていたけど、おじいちゃんと厳しいお姉さましか見当たらない職場での出会いはほぼ皆無。こういうのは運命とかで出会うものだと20代の後半を妄想とともに駆け抜けて、いよいよ迎えた30代。これ、もしかしてヤバいんじゃない?
焦った私はとりあず、マッチングアプリに登録をした。今となっては記憶がおぼろげだがPears(ペアーズ)、ゼクシイ縁結び、ユアブライド、omiaiあたりまでは使ったように記憶している。
結果としてマッチングアプリで運命の相手を見つけることはできなかったわけだが、いろいろな相手とメッセージをしたりデートをしてみたりする中で、自身の好みや譲れないものが少しずつは見えてきた。
試しに、あなたが相手に対して譲れないと思う条件をランキング形式で5つほど書いてみてほしい。
ちなみに私は
①正社員で働いている
➁年収400万以上
③食べ物の好き嫌いがない(少ない)
④借金やギャンブル癖がない
⑤高卒以上
を条件に掲げていた。
心理テストの類なのか、どうやら絶対に譲れない条件を人は3あたりに書く可能性が高いという。確かに私は、誰とデートをしても、さりげなく好き嫌いの有無を探っていた。好き嫌いないよ!と言われれば好感度が上がったし、あれもこれも嫌いだと言われたら2回目は無いなと白けてしまっていた。
1度「〇〇と××と▽▽と♦♦は食べられない!でも嫌いなものはないよ!」と言われたことがあるが、何を言っているのかと呆れかえったのを覚えている。もちろん、食べられない というのはアレルギーなど体質のせいではなかった。それを世間では好き嫌いというのだ。
まぁそんなわけで、自分の求めるものを知る方法の一助としてこの考え方は有益だった。実際に私のパートナーは好き嫌いの無い人になり、食事作りのストレスが皆無であることに日々喜びを感じている。
30代の婚活は、厳しい。
誤解をおそれず言えば、若ければ若いだけアドバンテージがあるのが女の婚活だ。
私も「なぜ29歳のうちに始めなかったんだ…」と絶望した瞬間が何度もあった。それくらい30というボーダーラインは高く厳しいものなのである。
しかしながら、アラフォーの今となっては「20代のうちに結婚してたら、今みたいな生活は送れなかっただろうな」という気持ちもあるのだ。
結婚は通過点に過ぎないとは昔から言われていることだが、こればかりは当事者にならないと実感が難しい。それでも、なんとなくでもそれを意識しているとしていないとでは、最終的な幸福度に大きな差が出るのだと思う。
結婚のその先にある生活が少しでもストレスフリーになるよう考えられることこそが、「自分」というものが理解できている30代だからこその婚活のメリットであると信じたい。
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